[経済史]ブレトンウッズ体制と戦後世界の経済再建

参考文献: 河崎信樹・奥和義編著(2018)『一般経済史』ミネルヴァ書房

 今回はブレトンウッズ体制と戦後経済の再建についてまとめる。河崎信樹・奥和義編著(2018)『一般経済史』(ミネルヴァ書房)を参考に、第1に戦後経済の再建について、第2にブレトンウッズ体制(河崎信樹・奥和義編著(2018)『一般経済史』(ミネルヴァ書房)では「IMF体制」と記述)についてまとめていく。

 第1に戦後経済の再建について、河崎・奥(2018:193)によれば、戦後の国際経済秩序は、国際的な自由貿易体制と安定的な為替相場制度の確立を目標として構築されたものであるという。第二次世界大戦前の世界恐慌において、多くの国が恐慌から立ち直るために、関税の大幅な引き上げなどといった保護貿易を採用した。河崎・奥(2018:176)によれば、その結果、貿易・決済システムは崩壊し、国際的な貿易量は大きく減少し、国際経済はブロック経済体制へと陥ってしまったのである。これは各国の経済的な対立を招き、第二次世界大戦の原因の1つであると考えられた。そのため、河崎・奥(2018:193)によれば、国際的な自由貿易体制と安定的な為替相場の確立という目標は、党税の政策担当者に共有されていた世界大恐慌時の反省に基づくものであったという。

 第2に、こういった目標をもとに確立が目指されたブレトンウッズ体制についてまとめていく。河崎・奥(2018:194)によれば、IMF協定によって確立されたブレトンウッズ体制はアメリカが主導する形で構築された戦後のグローバル経済体制であり、この制度の中心となったのがドルと金の結びつきであったという。河崎・奥(2018:176)によれば、アメリカのみで世界全体の公的金準備の約3分の2を保有していたため、IMF協定では、ドルのみが「金1オンス=35ドル」という形で金とのリンケージを持つと定められていた。そのうえで、各国の経済状況に応じて、調整・変更することが可能ではあるものの、各国間の為替レートが固定される固定相場制度が形成されていたという。さらに、河崎・奥(2018:194)によれば、通貨の交換性を回復することもまた、固定相場制度とともに重要であったという。恐慌対策のために各国は、ブロック経済のもとで通貨の交換を厳しく制限することによって保護貿易を行っていたため、ブロック経済が再度起こらないようにするためには通貨の交換性を保つ必要があったのである。そこで、変更可能な形でありながらも固定相場制度を採用することで、通貨間の交換性を保とうとしたのである。しかし、河崎・奥(2018:194)によれば、実際には各国の大きな課題は第二次世界大戦の戦災からの復興であり、ドルが不足しているという状況において通貨の交換性を回復することは困難であったという。

 このように、第二次世界大戦の原因ともなった世界恐慌時の反省を活かす形で戦後の経済体制は国際的な自由貿易体制と安定的な為替相場制度の確立を目標として構築された。そのために、ブレトンウッズ体制が構築され、応急的な措置も施されながら運用されていったのである。

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